通信ネットワーク(ページ作成中)

通信ネットワークは、電気工事の中でも専門業者がいる内容です。多くの知識を得るには、実際に取組んでいる方
と一緒に仕事をしないと経験できないものがたくさんあります。しかし、電気工事業者として最低でも知って
おかないといけない部分もあります。自分の知識向上も含めて、このページを少しずつ作っていけたらと
思っています。

☆OSI基本参照モデルの7つの層

7・アプリケーション層
6・プレゼンテーション層
5・セッション層
4・トランスポート層
3・ネットワーク層
2・データリンク層
1・物理層

物理層
有線のLAN(イーサネット)のケーブルはメタルケーブルと光ファイバーに分かれる。

〇メタルケーブル・・・ツイストペアケーブル(TP)。2つの電線を組(対)にして撚り合わせる撚り対線。
           現在主流のケーブルで100m以下の配線で使用される。

・ツイストペアケーブル(シールドなし)・・・UTP(アンシールドツイストペアケーブル)
・ツイストペアケーブル(シールドつき)・・・STP(シールドツイストペアケーブル)

※ツイストペアケーブルの導体(電線)は単線と撚線があり、単線は建物の中に敷設する固定配線によく使われ、
 撚線は機器をつなぐ短いケーブルに使われる。(接続器具や工具は単線専用、撚線専用にがある。)

物理層
LAN (Local Area Network) の規格・・・米国電気電子学会(IAEE)で決められている。10Mbps~10Gbpsの
                   LANが広く普及している。

規格の命名法・・・命名法にはルールがあり、10BASE-Tの最初の10は伝送速度が10MbpsTツイストペ
         ケーブル(TP)を使うという意味。

LANケーブルのカテゴリ・・・カテゴリ(CAT)とは通信回線の配線で使うLANケーブルやコネクタなどの各要素の
              規格のこと。数字が大きい程、高い周波数領域まで伝送を行うことができる
              つまりCATの数字が大きい程、高速なLANを使うことが出来る

よく使われているケーブル・・・カテゴリ5E(エンハンスドカテゴリ5)やカテゴリ6のケーブル。
               ビル内に敷設する場合、先々の高速なLANの導入を見越して、カテゴリ6Aなど
               性能の良いケーブルを使用することもある。

LANケーブルのカテゴリとコネクタ・・・イーサネットLANではUTPケーブルにRJ45コネクタを圧着して使う。
                   コネクタにもカテゴリがあり、ケーブルとコネクタのカテゴリを合せる
                   ことが性能を保つための前提となる。

☆現状では1GbpsまでのLANを使うことがほとんどで、家庭や小さなオフィスならカテゴリ5EのUTPケーブルで
 十分といわれています。

物理層
RJ45コネクタという呼び名は通称で、規格の上では8極8C(8P8C)モジュラジャックプラグと呼びます。

端子配列・・・T568A(標準)T568B(オプション)があります。LANケーブルの線は全部で8本あり、2本で
       撚り合わされています。線の色は白橙と橙で1組(対)白青と青で1組(対)白緑と緑で1組(対)
       白茶と茶で1組(対)です。対には番号があり、①②③④ケーブル心線対番号となり、それぞれ
       8本の線は12345678の8極8Cモジュラジャックピン番号に繋がります。

ここで注意しないといけないことは、ピン番号12345678と心線対番号①②③④T568AT568Bで共通なのは
心線対番号の①と④だけです。つまりケーブルの色は白青と青、茶白と茶はピン番号では45と78で決まっている
ということです。あと心線の対番号のはピン番号の36になることです。

物理層
対分割(ペア割れ、スプリットペア)

T-568Bの場合、ピン番号12は心線対番号ではになり、白橙と橙のペアになります。ピン番号36は心線対番号
ではになり白緑と緑のペアになります。ピン番号45と78は決まりで45白青と青のペアで心線対番号は
78茶白と茶のペアで心線対番号はは変わりません。

 

対分割(ペア割れ、スプリットペア)になる誤接続

対分割は3-4(緑ペア)5-6(青ペア)で本来3-6(緑ペア)4-5(青ペア)で1組の撚り対線(ツイストペア線)となるものがバラバラの組になっている状態のことです。

☆対分割のLANケーブルは漏話の影響を受けやすい、外部からのノイズの影響を受けやすいという状態なので、
 通信データのが化けやすくエラーが発生しやすい状態になります。ケーブルが短い場合や10BASE-T
 100BASE-TXなど、速度が遅いLANの場合、LAN回線がリンクアップし通信が可能になる場合があります。

 10BASE-T100BASE-TXのLANの場合、1-2と3-6の2つの対(ペア)しか使用しないので、他の残りの線で
 対分割の不具合があっても、正常な通信が可能になります。しかし、速度が遅いLANであっても、高速な機器に
 接続したとたんに通信ができなかったり、通信エラーが多発してデータ転送が遅くなるトラブルが発生します。