施工写真

☆コンクリートの建物の施工写真です。

地中梁工事(スリーブ入れ)

建物の基礎部分にあたる地中の梁(構造体)に電気の配管を貫通して入れるためのスリーブ(貫通パイプ)を
設置する工事です。どこでも自由に入れることは出来ません。建物の構造図を確認して、決められた位置に
正しく入れることが非常に大切な工事です。また場合によっては構造設計の設計者に問い合わせ、構造上の
問題がないかの確認をすることも必要です。

貫通パイプの離隔距離、鉄筋との離隔距離はしっかりとらないといけません。

※VP50の貫通パイプを4本挿入したときの全体写真です。

※配管直径の3倍以上の離隔距離が必要です。(50×3=150mm以上)

※高さの確認です。この後型枠大工さんにふさいでもらい、コンクリートをうちます。

ピット(建物内部に配管を取り込む場合)へのスリーブ設置工事

建物内部に配管をするためにの貫通スリーブ設置では、水の浸入は厳禁となります。
そのため、上記の注意事項のほかにもいくつかの注意点があります。

※外側は外部面、中側は建物内部(ピット)になります。

※若干の勾配をつけて設置します。これは外部から水の浸入を防ぐために外側を少し下げて設置します。
※VP管の周りについているオレンジの輪は「止水リング」とよばれ、配管外側からの水の浸入を防ぎます。

外部埋設配管工事(貫通スリーブへの挿入)

外部の埋設配管を内部に取り込む工事です。管口の止水が非常に大切です。

※挿入した配管にモルタルを詰めます。貫通スリーブの中心にセットし、可能な限りモルタルを詰めます。
※詰めたモルタルは少し引っ込めます。

※モルタルが完全に乾燥し固まった状態で、コーキングを施工します。

※コーキングが完全に乾燥して固まったら、塗膜防水材をまんべんなく塗って止水工事完了です。

コンクリート内配管工事(スラブ配管)

スラブとは鉄筋コンクリート製の床板のことで、そのコンクリート内部に電気の配管を埋設する工事です。
もちろんのことですが、構造の問題がありますので、好きなだけ自由に入れることは出来ません。
「構造の梁から平行に配管するときはいくつ離す」「鉄筋の交差部分の下は配管してはいけない」
「配管の離隔距離はいくつ必要」などなど、決まりがいくつもあります。

注意点は配管をしっかり伸ばして、鉄筋にしっかり結束する事、配管が交差するところが何本も重ならない事
は重要です。また、コンクリートを打ってしまうと見えなくなってしまうので、きれいに整列させることは
大切なことだと思います。

※配管の離隔をしっかりとり、斜めに横断しないで配管すると、鉄筋の交差部の下に配管がくることを
 避けることができます。そして隠れてしまうとはいえ、見栄えもよいと思います。

 

コンクリート壁内のボックスの建込

コンクリートの壁の中にボックスを建て込む施工です。コンクリートの壁表面がそのまま仕上げになること
もあります。その場合は、ボックスの位置は非常に大切です。コンクリートの壁から、仕上げまでの壁まで
空間がある場合であっても位置は重要ですが、コンクリートが打ちあがった後でも問題なく配線できるので
あれば、無理にボックスは入れずに壁の手前で配管を伏せておきます。


※壁付け照明のためのボックス取付状況です。


※コンセント取付用のボックスです。


※壁の照明用と窓に取り付ける警備用機器のための配管状況です。


※壁のボックスの取付と壁内配管が完了したら、型枠大工さんに壁をふさいでもらいコンクリートを打ちます。

コンクリート打設完了後の電気工事

コンクリートが打ち終わったら、配管内に電線を通します。内装工事が入る前にある程度先行で配管や配線を
終わらせておきます。


※コンクリート内にうちこんだ配管の通線状況と先行配管状況です。

 

 


※壁内に建て込んだボックスです。




 

内装工事に関わる電気工事

いよいよ仕上げ工事に入っていきます。まず仕上げ材の下地となる壁や天井に関する電気工事です。
いろいろな用途で使用する電線を隠蔽配線します。壁の中にもボックスを取り付け、配線します。


※天井の下地が軽鉄のときの配線状況です。


※壁の下地が軽鉄のときのボックス取付状況です。配線がバラバラにならないように支持します。


※天井の下地が木天井の場合の配線状況です。


※壁の下地が木の場合のボックス取付状況です。

※下地が軽鉄でも、木でも電気の施工内容は変わりません。


※ボードが貼られたら、天井の穴あけをします。あらかじめ寸法を控えておいたり、床面に印をつけておき
 貼られてからでも、間違いがないように穴をあけます。


※壁も同様に、あらかじめ設置しておいたボックスの位置で穴あけをします。


以上のおおまかな施工内容が電気工事で重要な工事内容となります。その後は最終の仕上げ材で内装業者さん
が仕上げます。ペンキであったり、クロスであったり、きれいに内装工事が完了した段階で電気工事の最終
工事の器具取付工事があり、その後試験調整を行い、引き渡しに進みます。

今回の工事内容は見えない部分(隠蔽部分)に関するところを紹介いたしました。

しかし、見えないところが非常に重要で、ここまでの段階でミスや間違いがなければ、必然的に仕上げも
美しくなります。そして、ここまでの過程をしっかりしておけば、将来部分的に改修工事が発生しても
スムーズに対応できます。