☆東京電力からの請求書は3月22日から4月19日の29日間で,電気の使用量は170KWhでした。
請求金額は約¥4,800です。昨年の4月分は33日間で429KWhなので、約4割近く減っております。
この家の東電契約は従量電灯Bで50A契約です。最初の120KWh(第一段階料金)は1KWhあたり
19円43銭で120KWhを超えて300KWh(第二段階料金)は1KWhあたり25円91銭となり
約6円高くなります。300KWhを超える(第三段階料金)と29円93銭となり、第一段階料金より
約10円も高くなってしまいます。50A契約の基本料金は¥1,404です。
今月の電気使用量が170KWhなので、第二段階の料金までしか請求されません。太陽光発電設備と
蓄電池設備を上手に利用し、節電意識を高め、季節によりますが電化製品の使用を抑えられれば第一段階
だけの請求も不可能ではないと感じました。
☆売電のほうは同じ3月22日から4月19日の29日間で141KWhでした。売電価格は約¥4,600
です。
差額は約173円で約4,800円で電気を購入し、約4,600円で電気を売ったことになります。
もし、電気の契約を40Aに下げると基本料金は1,123円なので、約100円のプラスになります。
しかし、まだ今後導入予定の機器がありますし、季節によっての発電量や電気の使用量は変わりますので、
契約変更の提案はしておりません。
☆エネルギーマネジメントアドバイザーとしてまずHEMSの画面に触れる習慣をつけるように伝えました。
最初からいろいろな説明や提案をする前に、習慣としてエネルギーの使用状況を「見る」ことにより
HEMSの操作に慣れ、使用する方がどのような節電意識を持つかが重要です。人任せ、機械任せでは
節電はできません。「見る」ことにより行動することが大切です。例えばとても便利な全自動洗濯機を
全て全自動で乾燥まで使用するのではなく、天気の良い日は外で干すだけで、洗濯機の電気使用量を
減らすことが出来ます。
それでは写真と共に報告していきます。
※4月の使用電力量のグラフです。後ろの肌色の棒は先月の電気の使用量を見ることが出来ます。黒は太陽光発電で発電
された電気の使用量で、青色は蓄電池の電気の使用量、水色は買った電気の使用量となり、それぞれの色が合わさり
1日の電気の使用量がわかります。それぞれの使用量にはばらつきがありますが、全体の使用量は大きくグラフが変動して
いないので、1日平均10~15KWhの使用状態だったことがわかります。
※4月の日別の発電での使用量と蓄電池からの使用量と買った電気の使用量を数値で見ることが出来ます。
次に4月の発電量をみてみましょう。
※1日最大20KWh以上発電している日が5日あります。4月5日と14日をちょっと気にしてみました。5日の前日は
約10KWh以上発電しております。14日の前日は10KWhを下回っております。5日も14日も共通してわかることは
発電量が少ないので天気が悪かったことが想像できます。
前日にそれなりに発電した翌日の天気の悪い日と、前日の発電量が少なく翌日も天気の悪い日でどのような働きをするかを
知りたいと思いました。
5日の電気の使用量は13.2KWh、14日の電気の使用量は12.5KWhなので使用量としては大きな差はないです。
5日の電気の使用量をみてみましょう。
※発電量が少ないのですが、それでも少しでも発電された電気を優先して使用しています。蓄電池は0時から23時まで
全く使用していません。使用していないというか使用するほどの電気が蓄えられなかったと想像することが出来ます。
当然不足している電気は買うことで補うしかありません。
次に14日の電気の使用量をみてみましょう。
※発電された電気は5日ほど悪くはないですが、最大でも11時の0.5KWhです。蓄電池は夜中の0時から10時までは
全く使用していません。
2つを見比べてわかることは、前日の天気が良かろうが悪かろうが、蓄電池の電気は前日で使い切ってしまい、翌日に
持ち越されることはありません。前日の天気の状態は蓄電池には全く関係ないことがわかります。
そして当日の天気が悪い日は、少しでも買う電気を抑えるために発電された電気を使い、不足分は買わざる負えない。
しかし、14日のように天気があまり良くない状態でも、電気の使用量が少ない時間に蓄電池は少しでも電気を蓄え
発電されなくなった時間帯(夕方)から優先して蓄えられた電気を多く使用し買う電気を抑えていることがわかります。
買う電気を抑えるということを天気の悪い状態でも、電気を効率よく使おうとしていることがわかります。
次に発電量の多い4月26日をみてみましょう。
※朝から発電を開始し、太陽が高い時間帯に多く発電し、沈むにつれて発電量が低下しています。左右対称に近い形を
しているので、1日中天気が良かったことが想像できます。8時から9時と14時から15時の幅がちょっとだけ
多いことが気になります。このグラフから見ると他の時間帯と比べてこの時間帯だけ約1KWhくらいの差があります。
数値でみてみましょう
※8時と9時の差は0.8KWh、14時と15時では0.9KWhの差があります。太陽の通る軌道にもよりますが、
同じ速度で動いている太陽に対して、同じように発電量が増えたり減ったりしているわけではないことがわかります。
このことから、太陽と太陽電池モジュールの角度、太陽電池モジュールの設置される向きは非常に重要なことがわかります。
1KWhほどの発電量が変化してしまうので、太陽の軌道は季節によって変わってしまいますが、太陽電池モジュールの
設置される向きは東南側、南側、南西側では大きく変わってしまうことがわかります。
太陽電池モジュールの設置される向きはどこでも発電はしてくれますが、そのモジュールの性能を最大に引き出せるかは
屋根の向きは本当に大切で大きな影響を受けることが、実際の稼働状況で確認することができました。
※これは発電量の多い26日の発電量の最も多い時間の電気の流れの画面です。発電量が3.7KWもあります。
このシステムは3.9KWシステムです。最も条件の良いときに3.9KW発電する能力を持っていますが、
それに近い発電量を実際設置した場所で発電したことは、正直驚いたことと、施工した自分にとっては本当にうれしく
思える数値でした。さらに条件の良い日には3.9KWの表示がみれたらいいなぁと思いました。
最後に・・・
※設定された目標値を超えないとエコ育のペンギン画面でこれを見ることができます。この画面を見るまで意識して
節電をがんばり、ようやく全部のペンギンが氷の上で喜んでいる姿を見て、本当に嬉しかったと言っておりました。
不思議とこの画面を見てしまうと、ペンギンを海に落とさないように節電を続けようと思えるそうです。