インターホン設備

住宅インターホン設備(カメラ付きドアホン)

☆来客をお知らせするインターホンは、玄関の外や門扉などについている子機の押しボタンを押すと、室内に
 ある親機が音で知らせ、受話器を上げると外の来客者と会話ができる設備です。子機にカメラが付いていて
 室内の親機のモニターで来客者の姿を確認できる商品も多数出ております。

☆住宅インターホンのシステム

・住宅インターホンのシステムは非常にシンプルです。カメラ付きでない、音と会話のみの設備は、子機の
 押しボタンでチャイムを鳴らし親機の受話器を取ると会話ができます。電気的な配線は、親機に電源となる
 100Vの電圧が必要となります。一般のコンセントから電源を必要とする家電と同じです。そしてこの室内の
 親機から玄関などの子機に2本の線が必要となります。この2本の線が子機の押しボタンを押すことにより、
 線同士が接続(短絡)され、室内の親機が音を発し、受話器を上げると会話ができます。
 照明に例えると、スイッチをONにすると電気が点灯するのと同じですが、スイッチはONとOFFがあります
 が、住宅インターホンは押しボタンなので、押した状態がONですが、話すとOFFになります。

・カメラ付きの場合もこのシステムで十分です。親機から子機までの線が2本あれば音声と映像を両方確認する
 ことが出来ます。音と会話だけの設備機器が長い期間使用して調子が悪くなった場合などは、モニターで映像を
 確認できる商品に交換すると、声だけでなく映像で来訪者を確認できる防犯機器(セキュリティ機器)としての
 役目も加わります。

★住宅インターホンは来客者との声だけでの対応商品から、映像で来訪者を確認できる防犯機器商品となり、
 モニター親機を中心にいろいろな設備と関連を持ち、生活する人の様々な便利や安心を備えた商品に発展して
 きています。

※今回は「アイホン株式会社」「Panasonic株式会社」の商品を紹介します。

「アイホン・テレビドアホン」

・アイホンはカメラ付きを「テレビドアホン」、音声のみを「○○ドアホン」、乾電池式の交互通話を「チャイム
 インターホン」と区別しているようです。カタログでは「テレビドアホン・インターホンカタログ」とあります
 が、インターホンという名称が付く商品は一つしかなく、増設スピーカー、ガス警報器、非常ボタンが
 「インターホン関連機器」として表記されております。

・アイホン商品の柱となるワードは「防犯、セキュリティ」だと思います。「防犯、セキュリティ」を元に、
 シンプルな商品から多機能な商品までを揃えています。ラインアップは5つです。
 「ワイヤレス子機対応テレビドアホン」「テレビドアホン」「セキュリティ対応テレビドアホン」
 「受話器式テレビドアホン」「ワイヤレステレビドアホン」です。

・機能は【特徴的な機能】【基本的な機能】【増設オプションに対応した機能】と3つに分かれています。

【特徴的な機能】(14)

1・「ワイヤレス」・・・モニター付きで家中持ち運びながら来客確認、応答が可能。
2・「タッチパネル」・・・モニター画面に直接触れて操作が可能。
3・「タッチセンサー」・・・軽く触れるだけで操作できるタッチセンサー式のボタン。
4・「パノラマワイド」・・・玄関先の様子がほぼ真横まで見える。
 (「ワイド」・・・玄関先の様子が広く見渡せる。)
5・「ズーム&パン、チルト」・・・画面をズームアップして上下左右に移動可能。
 (「パン、チルト」・・・画面を上下左右に移動可能)
6・「ワンタッチズーム」・・・画面をズームアップ可能・
7・「カメラが動く」・・・室内機のリモコン操作で玄関子機のカメラが上下に動く。
8・「カバーレスレンズ」・・・レンズのカバーを無くし、光の乱反射による映り込みや結露を低減可能。
9・「順動画録画」・・・来訪者1件ごとに10秒間動画(1秒4コマ)で録画が可能。
10・「〇画面録画」・・・来訪者を静止画で録画可能(〇は録画枚数)
11・「SDカード対応」・・・映像をSDカードに記録保存可能。
12・「非常ボタン」・・・非常ボタンを押すと室内と外に通報される。
13・「通知表示灯」・・・非常ボタンを押すと玄関子機のLEDが点滅する。
14・「みやすさ補正」・・・逆光時や夜間など来訪者の顔が見にくいとき、見やすい画面に補正可能。
 (「逆光補正」・・・逆光で来訪者の顔が見にくいとき、見やすい画面に補正可能。)

【基本的な機能】(14)

1・「夜もカラー」・・・玄関子機内蔵のLED照明で夜でもカラーで確認可能。
2・「〇型カラー」・・・くっきり見やすいカラーモニター(〇は画面サイズ)
3・「玄関モニター」・・・玄関先を映像と音でチェック。室内の音は外に漏れない。
4・「ハンズフリー」・・・手がふさがっていても手放しで通話が可能。
5・「受話器式」・・・ご高齢者にも話しやすく聞きやすい通話が可能。
6・「夜間表示灯」・・・夜、暗い時でも玄関子機の呼び出しボタンの位置がわかる。
7・「ファミリーコール」・・・カメラ付き玄関子機から室内の家族に呼びかけが可能。
8・「プレストーク」・・・通話ボタンを押しながら強制的に送話可能。
9・「送話表示灯」・・・声が外に出ているとき点灯、外の音が聞こえているときに消灯。
10・「(内線)一斉呼出」・・・室内機を一斉に声で呼び出す。
11・「(内線)個別呼出」・・・室内気を個別に呼び出す。
12・「分離二世帯」・・・玄関から世帯別に呼び分けが出来、世帯間通話が可能。
13・「独立二世帯」・・・2組の独立システムで世帯間の連絡が可能。
14・「移報出力」・・・玄関呼出、センサー発報等を外部機器に出力可能。

【増設オプションに対応した機能】 (11)

1・「スマホ連動」・・・別売のスマートフォンで来客対応可能。
2・「センサーライトカメラ対応」・・・別売のセンサーライトカメラを接続可能。
3・「電気錠対応」・・・別売の家庭用電気錠システムを接続可能。
4・「住警器対応」・・・別売の住宅火災警報器を接続可能。
5・「コールボタン対応」・・・別売のコールボタンを接続して、室内機に通報可能。
6・「非常ボタン対応」・・・別売の非常ボタンを接続して、玄関子機、室内機に通報可能。
7・「各種センサー対応」・・・別売の火災感知器、ガス警報器、トイレ用コールボタンなどを接続可能。
8・「補助音響装置対応」・・・各種センサーの警報音、音声メッセージなどを知らせる。
9・「増設スピーカー対応」・・・別売の増設スピーカーを接続して玄関からの呼び出しチャイム音が聞ける。
10・「増設機対応」・・・別売の室内機を増設して玄関からの呼び出しに応答可能。
11・「受話器対応」・・・別売の受話器を後から追加可能。

☆商品紹介


※写真の組合せがセット商品となります。それにそれぞれのご家庭の条件に合わせて、機器を増設したり、別売の
 商品を組み合わせることにより、いろいろな機能を持った商品と変化していきます。
※まずは、このセット商品がどのような機能を標準で持っているかを確認し、標準機能からさらにどんなことが
 可能になるかを確認していきます。商品によっては、希望の機能をオプションで取り付けることができない
 ものもありますので、一つ一つ確認していくことが大切です。
※商品の細かい機能はこのページでは紹介しきれないので、アイホン(株)様のHPよりご確認ください。

☆安否確認機能付きテレビドアホン「JHS-1AEK-T」の紹介☆

超高齢社会に対応した商品で、居住者様の安否を手軽に確認できるドアホンです。安否確認機能付きテレビ
 ドアホンプライバシーを保ちながら簡単な操作で安否の確認が可能です。

★安否の確認は5種類の方法で確認することが出来ます。安否の検出方法はセンサーを使用する方法としない方法
 に分かれます。
 センサーを使用しない場合は居住者様が自ら確認ボタンを押す操作を行うことにより、応答となり検出します。
 また、異常があるかどうかは巡回者により確認する方法と、異常を外部へ通報する方法があります。

★居住者様が親機の確認ボタンを押した場合や、センサーが一定時間内(サービス提供者が定めた時間)に
 居住者様の動きを検知している状態が「安否正常状態」です。

★居住者様が親機の確認ボタンを押していない場合や、センサーが一定時間内に居住者様の動きを検知して
 いない状態が「安否異常状態」となります。
 これらを組み合わせて5つの安否確認方式があります。

①定期確認・巡回方式(センサーは使用しない。巡回者が確認する。)

・定期的(サービス提供者が定めた曜日、時間)に安否確認画面を、居住者様の室内の親機に表示します。
 居住者様がその表示を確認し、確認ボタンを押してもらいます。その後、(数時間後)に巡回者が玄関子機を
 操作し、居住者様が確認ボタンを押していれば「安否正常」、何らかの理由で確認ボタンを押していなければ
 「安否異常」となります。(定められた曜日にボタンを押してもらい、その日に確認する方法です。)

②不定期確認・巡回方式(センサーは使用しない。巡回者が確認する。)

・定められた日ではない不定期に巡回者が玄関子機を操作して、室内の親機に安否確認画面を表示させます。
 居住者様に確認ボタンを押していただくことを促します。後日、巡回者が玄関子機を操作し、前回の確認ボタン
 が押されているかを確認します。確認ボタンが押されていれば「安否正常」、何らかの理由で確認ボタンを
 押していなければ「安否異常」となります。(不定期に行うので時間を問わず居住者様の安否が確認できます)

③センサー検知・巡回方式(センサーを使用する。巡回者が確認する。)

・センサーが居住者様の動きを検知して安否を確認します。巡回者が玄関子機を操作すると、センサーで居住者様
 の動きを検知していれば「安否正常」、動きを検知していなければ「安否異常」となります。
 (居住者様は普段通りの生活でセンサーが動きを検知するので、あとは巡回者が確認するだけです。)

④定期確認・通報方式(センサーは使用しない。巡回者はなし。異常時外部へ通報される。)

・定期的(サービス提供者が定めた曜日、時間)に室内機の親機に安否確認画面が表示されます。
 居住者様に安否確認ボタンを押してもらいます。異常がなければ、ずっとこの方法で安否確認ができています。
 例えば月曜日と水曜日と金曜日の朝9時に安否確認画面が表示されるとして、月曜日に居住者様が確認ボタン
 を押さなかったとします。一定間隔で、画面には確認ボタン押すように画面に表示されます。
 お出かけしていれば、帰ってきた段階で確認ボタンを押していただければ、問題ありません。「安否正常
 もし居住者様に異常が発生していて、水曜日の朝9時の確認画面の表示にも応答することができなければ、
 「安否異常」と判断され、その時点であらかじめ契約してある警備会社などに異常が通報されます。

⑤センサー検知・通報方式(センサーを使用する。巡回者はなし。異常時外部へ通報します。)

・センサーで居住者様の動きを感知しています。この動きの感知がない状態が「安否異常」となり、あらかじめ
 契約してある警備会社などに異常が通報される仕組みです。居住者様は見守られている意識がなくても、常に
 センサーが動きを検知して、その状態が「安否正常」となります。


☆システムも非常にシンプルです。一人暮らしの高齢者の方には是非この商品で、万が一の緊急な状態にも
 誰かが対応してくれる安心した環境で生活をしていただきたいと強く思いました。

まとめ

・アイホン(株)様のHPよりたくさん勉強になりました。インターホン一筋半世紀以上という長い歴史が
 作り上げた技術や経験、そして信念が、セキュリティを加えた更に進化したいろいろな設備と融合し、一つの
 商品となることはすごいことだと感じました。HPもとても見やすかったです。

・また安否確認機能付きテレビドアホンは非常に素晴らしい商品だと感じました。今後の日本の超高齢社会問題の
 強力な助けとなる商品だと思いました。
 


「Panasonic・テレビドアホン」

・Panasonicは、カメラ付きを「テレビドアホン」、音声のみを「インターホン」として分けています。
 商品のラインアップは大きく分けて「家じゅう『どこでもドアホン』」「テレビドアホン」の2つです。

・機能は【べんり】【つながる】【みまもる】の3つのテーマに分かれています。

【べんり】な機能(5)

1・「どこでもドアホン」・・・モニター付きの子機を持ち歩き、家のどこにいても来客者の顔をみて対応可能。
2・「タッチパネル」・・・モニターの画面を触って、各種の設定などの操作が可能。玄関子機のカメラの
             ズーム(拡大、縮小)、パン(左右振り)チルト(上下振り)の操作も可能。
3・「広角レンズ玄関子機」・・・広範囲を見渡せるワイド画面で玄関先をしっかり確認可能。
4・「ハンズフリー」・・・手がふさがっていても、手放しで対応可能。
5・「操作ガイド表示」・・・モニター画面下部に操作や手順を表示し、初心者でも簡単操作が可能。

【つながる】な機能(5)

1・「スマホ連動」・・・スマートフォンで来客確認や、来訪者の着信画像をメールで受信可能。
2・「室内通話」・・・室内の親機、子機を音声で呼び出し、来客取り次ぎなどに便利。子機を増設して個別で
           呼び出すことも可能。
3・「電話機、FAX接続」・・・Panasonic社製の対応可能な電話機、FAXに接続し、来客対応が可能。
4・「2世帯対応」・・・室内の親機、子機ごとに着信させたい玄関子機を指定可能。
5・「モニター子機電話機能」・・・Panasonic社製の対応可能な電話機、FAXに登録すると、モニター子機で
                 来客対応と電話が可能。

【みまもる】な機能(9)

1・「モニター機能」・・・室内から玄関先の様子を映像と音で確認可能。
2・「ボイスチェンジ」・・・女性の声を男性のような低い声に変えられる。見知らぬ人の応対に便利。
3・「SDカード録画(動画)」・・・留守中の来訪者を動画でSDカードに保存可能。
4・「録画機能(静止画)」・・・留守中の来訪者画像を自動で録画・保存。通話時に手動での録画も可能。
5・「開閉センサー接続」・・・窓が開くと親機や子機が報知音などでお知らせする。
6・「ドアセンサー接続」・・・ドアが開くと親機や子機が報知音などでお知らせする。
7・「カメラ接続」・・・気になる場所を室内の親機や子機で確認可能。
8・「住宅用火災警報器連動」・・・接続した住宅用火災警報器が火災を感知すると、親機や子機が通知音で
                 お知らせする。
9・「電気錠制御(外部機器制御)」・・・玄関口まで行かなくても親機や子機で電気錠の解錠、施錠が可能。

☆商品紹介☆

 

※写真の組合せがセット商品となります。それにそれぞれのご家庭の条件に合わせて、機器を増設したり、別売の
 商品を組み合わせることにより、いろいろな機能を持った商品と変化していきます。
※まずは、このセット商品がどのような機能を標準で持っているかを確認し、標準機能からさらにどんなことが
 可能になるかを確認していきます。商品によっては、希望の機能をオプションで取り付けることができない
 ものもありますので、一つ一つ確認していくことが大切です。
※商品の細かい機能はこのページでは紹介しきれないので、こちらよりご確認ください。

まとめ

・商品の細かな説明ができないことが非常に残念ですが、各ご家庭で必要な機能、不要機能があると思います。
 防犯対策は多ければ多い程、安心な生活に結びつきます。来客の応対だけでなく、いろいろなオプションを
 追加することにより、セキュリティの面が強固になります。そういう意味でインターホン設備というものを
 しっかりと見直し、各ご家庭でご検討していただく必要性があると感じました。