年間まとめ(28年3月~29年2月)

☆このシステムを導入する前にシュミレーションした月別推定発電量と実際の発電量を比較します。

1・推定発電量(予想)と実施発電量(HEMSデータ)との比較

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 合計
推定発電量
(KWh)
382
428 457 378 416 464 337 317 294 316 339 336 4,464
実施発電量
(KWh)
377 393 520 394 449 348 304 282 270 361 299 449 4,446

★月ごとを比較すると100KWh以上の差がある月もありますが、年間合計で比較するとわずか18KWhの差です。


☆システムを導入する前と実施買電量(HEMSデータ)を比較します。

2・前年買電量(導入前)と実施買電量(HEMSデータ)との比較

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 合計
前年買電量
(KWh)
470
429 313 272 308 458 332 321 303 340 429 421 4,393
実施買電量
(KWh)
261 167 74 96 150 137 226 325 665 762 838 633 4,334

★月ごとを比較すると3月~10月まではかなり大きな差があります。11月~2月の冬の時期に大きな差を縮めて
 しまい、結果は49KWhの差になってしまいました。

☆実施買電量(HEMSデータ)と電力会社からの請求書の使用電力量(買電量)を比較します。

HEMSの取扱説明書に、「HEMSによる計測データと電力会社等からの請求される電気量等は同じではない」
 というような内容が記載されています。同じ電流の流れを計測しておりますが、電力メーターとHEMSとの
 機器同士の関連性はありません。計測機器が違い、互換性もないため、検知しないような少ない電流での
 誤差が発生するようです。そういった理由により、数値が一致することがないのです。

3・実施買電量(HEMSデータ)と請求使用電力量との比較

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 合計
実施買電量
(KWh)
261
167 74 96 150 137 226 325 665 762 838 633 4,334
請求電力量
(KWh)
358 170 111 74 128 172 210 256 574 794 846 736 4,429

★計測日数には大きな差はないのですが、HEMSは当月(1日~月末)に対して、電力会社からの請求書は大体
 20日~翌月の19日なので、10日ほどずれます。
★月ごとのデータは近いものもあれば、100kWhほど差がある月もあります。1日あたりの使用電力量も10~20
 KWhの差はあります。計測日時のずれで発生する内容だと思います。年間で比較すると95KWhの差ですので
 大きな差はないと感じます。

☆従量電灯B、50A契約でのそれぞれの比較をしてみます。

従量電灯契約は使用電力量によって1KWhの金額が変わります。そして1KWhの金額や請求に関わる内訳の
 金額も変わります。基本料金もずっと同じではありません。変わる金額は下がのではなく、今後も上昇していく ことが予想されます。

4・請求使用電力量と月別料金

  28年3月 4月 5月 6月 7月 8月
請求電力量(KWh) 350
170 111 74 128 172
基本料金 \1,404 \1,404 \1,404 \1,404 \1,404 \1,404
第一段階
(最初~120KWh)
¥2331.6
(¥19.4)
¥2,331.6
(¥19.4)
¥2,156.7
(¥19.4)
¥1,442.7
(¥19.5)
¥2,342.4
(¥19.5)
¥2,342.4
(¥19.5)
第二段階
(120~180KWh)
¥4,663.8
(¥25.91)
¥1,295.5
(¥25.91)
\0
(¥25.91)
\0
(¥26)
\208
(¥26)
\1,352
(¥26)
第三段階
(300KWh超え)
¥1,735.9
(¥29.9)
\0
(¥29.9)
\0
(¥29.9)
\0
(¥30)
\0
(¥30)
\0
(¥30)
燃料調整費
(1KWhあたり)
ー¥823.4
(ー¥2.3)
ー¥472.6
(ー¥2.8)
ー¥364
(ー¥3.3)
ー¥287.1
(ー¥3.4)
ー¥545.3
(ー¥4.3)
ー¥803.2
(ー¥4.7)
再エネ発電賦課金
(1KWhあたり)
¥565
(¥1.6)
¥268
(¥1.6)
¥249
(¥2.2)
¥166
(¥2.2)
¥288
(¥2.3)
¥387
(¥2.3)
電力会社請求金額 ¥9,876 \4,826 \3,445 \2,725 \3,697 \4,682
  9月 10月 11月 12月 29年1月 2月 合計
請求電力量(KWh) 210
256 574 794 846 736 4,429
基本料金 \1,404 \1,404 \1,404 \1,404 \1,404 \1,404
第一段階
(最初~120KWh)
¥2,342.4
(¥19.5)
¥2,342.4
(¥19.5)
¥2,342.4
(¥19.5)
¥2,342.4
(¥19.5)
¥2,342.4
(¥19.5)
¥2,342.4
(¥19.5)
第二段階
(120~180KWh)
¥2,342.4
(¥26)
¥3,536
(¥26)
¥4,680
(¥26)
¥4,680
(¥26)
¥4,680
(¥26)
¥4,680
(¥26)
第三段階
(300KWh超え)
¥0
(¥30)
¥0
(¥30)
¥8,225
(¥30)
¥14,829
(¥30)
¥16,390
(¥30)
¥13,089
(¥30)
燃料調整費
(1KWhあたり)
ー¥1,033.2
(ー¥4.9)
ー¥1,267.2
(ー¥5)
ー¥2,789.6
(ー¥4.9)
ー¥3,747.7
(ー¥4.7)
ー¥3,900.1
(ー¥4.6)
ー¥3,201.6
(ー¥4.4)
再エネ発電賦課金
(1KWhあたり)
¥472
(¥2.3)
¥576
(¥2.3)
¥1,291
(¥2.3)
¥1,786
(¥2.3)
¥1,903
(¥2.3)
¥1,656
(¥2.3)
電力会社請求金額 \5,525 \6,591 \15,153 \21,294 \22,820 \19,969 \120,666

★設備導入後の1年間の電気料金は¥120,666でした。
★3月からIH、7月からエコキュートを導入し、オール電化になりました。7月~10月までのオール電化期間は
 ガス料金がなくなった分、電気料金はそれほどかかっておりません。
再エネ発電賦課金とは、電気を使用するすべての方から徴収されるお金です。

☆実際の発電量と売電できた電気量、金額を比較します。

契約時の売電価格固定価格買取制度)での売電価格は10年間(平成37年まで)1KWhあたり¥33です。

5・実施発電量(HEMSデータ)と売電できた電気量と金額

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 合計
実施発電量
(KWh)
377 393 520 394 449 348 304 282 270 361 299 449 4,446
売電量
(KWh)
111 141 300 216 178 212 131 97 119 85 98 217 1,805
売電価格 \3663 \4653 \9900 \7128 \5874 \6996 \4323 \3201 \3927 \2805 \3234 \7161 \59565

固定価格買取制度での金額は、年々下がっていきます。現段階で公表されている1KWhあたりの単価は
 H29年度¥28、H30 年度¥26、H31年度¥24です。(住宅用出力制御なしに限る)
★売電で年間¥59,565になりました。買電価格が年間¥120,666でしたので、約¥60,000の電気料金と計算
 できます。

・ここで少しまとめます。

1・設置前のシュミレーションは、HEMSデータの数値と比べると年間での誤差は少ないが、月ごとで比べると
  誤差の大きい月がある。
2・この家庭では創蓄連携システム設置前と設置後で、電力会社から請求される年間の電気量は変わらなかった。
3・HEMSでの計測データと電力メーターで検針される数値は年間での誤差は少ないが、月ごとで比べると誤差の
  大きい月がある。
4・生活スタイルや、実際の月間使用電力量が300KWhを大きく超えてしまう場合は、契約の見直しを検討する
  必要がある。
 ・買う電気の料金は一定ではない。今後電気料金の値上げも想定に入れる必要がある。
5・この家庭での設備認定は平成27年度なので、固定価格買取制度での1KWhあたりの金額は¥33ですが、
  設備認定を受ける年度により金額が決まる。そしてこの制度も数年後にはなくなります。

※以上のようなことがわかりました。ここまでは買電量や、売電量、そして電気料金についてまとめました。
 実際にお金に関する情報は非常に大切です。このお金に直接影響する一番の原因は電気の使用量になります。
※「創蓄連携システムの設置前と設置後では、電力会社から請求される年間の電気量は変わらなかった」と
 まとめましたが、創蓄連携システム太陽光発電設備蓄電設備、そしてHEMSでの自動管理を通して実際に
 使われた電気量から差し引かれて、不足した電気を買った料金です。売電も同じで、昼間に使うことが出来ず
 余ってしまった電気量の料金なのです。

☆実際に使用されていた電力量と創蓄連携システムに関わった電気使用量との比較をします。

太陽光発電設備は昼間にしか発電しないので、夜は使用されません。
蓄電設備は太陽光発電からの電気と昼間の時間帯に不足分を少しだけ電気を買って充電されます。
蓄電設備の容量は5.6KWhですが、最大で1.5KWhしか出力されません。
蓄電設備は100%充電されるまでは充電を優先し、充電されれば任意の量まで出力されます。
蓄電設備に蓄えられた電気が、売電されることはありません。

6・導入前の使用電力量と設置後の使用電力量とその内訳を比較

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 合計
前年買電量
(KWh)
470
429 313 272 308 458 332 321 303 340 426 421 4,393
全体使用量
(KWh)
452 390 301 296 382 333 412 484 831 983 1002 873 6,739
発電使用量
(KWh)
157 170 137 128 167 142 152 136 161 209 162 221 1,942
蓄電使用量
(KWh)
91 101 121 109 114 97 85 91 72 107 73 102 1,163
買電使用量
(KWh)
204 119 43 59 101 94 175 257 598 667 767 550 3,634

注)前年使用電力量と前年買取量は同じです。全体使用量はHEMSデータでの数値で、実際に使用された電気量の合計です。
  発電使用量は太陽光発電設備で発電された電気の内、売電されず使用された電気量でHEMSデータ数値です。蓄電使用量は
  蓄電池に蓄えられた電気を使用した数値でHEMSデータの数値です。買電使用量は使用される電気量と蓄電池に回される電気量  の合計で、HEMSデータの数値です。買電使用量と電力会社から請求される電気量は違います。

創蓄連携システムを導入しないで、いろいろな設備を導入してオール電化とした場合は6,739KWhかかって
 しまいます。そしてこの数字が導入後に実際に使用されているすべての電気の量なのです。
★使用された電気量の内訳が発電使用量、蓄電使用量、買電使用量になります。この3つの電気の合計が全体の
 電気の使用量になります。(発電使用量+蓄電使用量+買電使用量=全体使用量)

☆太陽光発電設備で発電された電気はどのように振り分けられているのか?

7・太陽光発電の発電量とその内訳

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 合計
発電量
(KWh)
377
393 520 394 449 348 304 282 270 361 299 449 4,446
売電量
(KWh)
176 156 285 185 204 142 107 110 91 123 122 194 1,895
使用電力量
(KWh)
157 170 137 128 167 142 152 136 161 209 162 221 1,942
蓄電使用量
(KWh)
44 67 98 81 78 64 45 36 18 29 15 34 609

注)発電量は太陽光発電で発電された電気量です。売電量は発電された電気の内、売電された電気量です。使用電力量は発電された電気が
  家庭内の電気として使用された電気量です。蓄電使用量は発電された電気が蓄電池に蓄えられた電気量です。すべてHEMSデータでの
  数値です。

★太陽光発電で発電された電気はこのような数値で振り分けられていることがわかりました。
★発電量は売電量と使用電力量と蓄電使用量の合計です。(売電量+使用電力量+蓄電使用量=発電量)

☆HEMSデータによる買電量はどのように振り分けられているのか?

※HEMSデータの買電量は、使用される電気のために買われた電気と、蓄電池に蓄えられるために買われた電気に
 なります。

8・買われた電気(買電量)の内訳

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 合計
買電量
(KWh)
261
167 74 96 150 137 226 325 665 762 838 633 4,334
使用電力量
(KWh)
204 119 43 59 101 94 175 252 598 667 767 550 3,634
蓄電電気量
(KWh)
57 48 31 37 49 43 51 68 67 95 71 83 700

注)買電量は実際に電力会社から買った電気量ですが、HEMSデータなので実際の電力会社からの請求される電気量とは一致しません。
  使用電力量は買われた電気が家庭内の電気として使用された電気量でHEMSデータの数値をを使用します。。蓄電電気量は買われた電気  が蓄電池に蓄えられた電気量でHEMSデータの数値を使用します。

★電力会社から買う電気はこのような数値で振り分けられることがわかりました。
★買電量は使用電力量と蓄電電気量の合計です。(使用電力量+蓄電電気量=買電量)

☆蓄電池に蓄えられた電気量を確認する。

※蓄電池に蓄えられる電気は、発電された電気と買われる電気ということがわかりました。(発電量+買電量)
※使用される電気のために蓄えられた電気がすべて使用電力量なのか確認してみます。

9・蓄電池に蓄えられた電気量の比較

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 合計
使用電力量
(KWh)
91
101 121 109
114 97 85 91 72 107 73 102 1,163
発電電気量
(KWh)
44 67 98 81 78 64 45 36 18 29 15 34 609
買電電気量
(KWh)
57 48 31 37 49 43 51 68 67 95 71 83 700
余り電気量
(KWh)
10 14 8 9 13 10 11 13 13 17 13 15 146

注)使用電力量は蓄電池に蓄えられた電気が家庭内で使用された電気の電気量です。発電電気量は発電された電気が蓄電池に蓄えられるため  に使用された電気量です。買電電気量は電力会社から買われた電気が蓄電池に蓄えられるために使用された電気量です。余り電気量は
  使用されていない電気量です。すべてHEMSデータの数値を使用します。

★蓄電池に蓄えられた電気は家庭内で使用される電気にすべてが使われるのではなく、1割強の電気は使われて
 いないことがわかりました。
★余った電気というよりは、蓄電池の特性上放電してしまう電気などが考えられます。

・ここで少しまとめます。

6・創蓄連携システムを導入しないで、設備のみを追加してオール電化住宅にすると、この住宅では2,346KWh
  電気量が増加してしまうことがわかりました。
7・太陽光発電設備で発電された電気はどのように振り分けられるかがわかりました。
8・電力会社から買う電気はどのように振り分けられるかがわかりました。
9・蓄電池に蓄えられた電気はどれくらい家庭内の電気に使用されていることがわかりました。
 ・蓄電池に蓄えられた電気は年間で12%ほど使用されない電気になることがわかりました。

※簡単ですが、HEMSデータにより以上のことがわかりました。
※実際に使用されている電気量だけわかれば、金額のシュミレーションはできます。6・7・8・9のような
 内訳は必要ないかとも思われますが、施工業者にとってこの数値は非常に大切なデータになります。
 メンテナンスフリーなどという今では使われないような言葉もいまだに聞かれます。メンテナンスは絶対に
 必要ですが、不具合を見つけるにはそれなりの調査が必要になってしまいます。「最近、発電量が減ってきて
 いるような・・・」という時に調べる箇所は太陽光発電設備に絞ることが出来ますが、蓄電池の不具合は
 簡単には見つからないかもしれません。また導入当初のHEMSによる振り分けは、モード選択により変わります
 が、何も設定変更していないのに振り分けや数値が変わることもあるかもしれません。そしてそれが「買電量
 の増加」という最悪な事態に発展する可能性があるのです。導入当初の細かい数値はこれから先の不具合が発生 したときに比較し、不具合箇所を特定するための非常に貴重なデータになります。

☆創蓄連携システムを導入しないでオール電化にした時のシュミレーション

※設備のみを導入した場合の使用電力量は6,739KWhになることがわかりました。実際には使用する方法で
 大きく変化する数値だと思いますが、基準として計算してみます。
※計算方法は上記「4・請求使用電力量と月別料金」の計算方法を使用しました

10・HEMSデータによる使用電力量での電気量と電気料金

  3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 合計
使用電力量
(KWh)
452 390 301 296 382 333 412 484 831 983 1002 873 6,739
電気料金
(円)
8074 8294 8116 7980 10480 8611 10689 12643 22198 26502 27135 23795 174517

注)使用電力量はHEMSデータの数値です。電気料金はH28年3月~H29年2月までの電気料金で計算しています。

★創蓄連携システムを導入しないと年間¥174,517かかってしまうことがわかりました。
★7月以降はエコキュートを導入していますので、ガス料金はかかっていません。

☆いろいろな条件での金額の比較

※「4・請求使用電力量と月別料金」と「5・実施発電量と売電された電気量と金額」より創蓄連携システム
  導入して発生した電気料金と売電価格を参考にします。

11・電力会社からの請求金額¥120,666-売電された金額¥59,565¥61,101

創蓄連携システムを導入しないで、年間約¥170,000払い続けると、10年後は約¥1,700,000になります。
 (ガス料金はかかりません)
創蓄連携システムを導入して、年間約¥60,000払い続けると、10年後は約¥600,000になります。
 10年後には約¥1,100,000の差が発生します。

12・創蓄連携システム導入も設備機器の増設もしない場合、年間¥120,000かかると設定します。

★前年度の使用電力量が4,393KWhで、今年度の電力会社からの請求電気量は4,429KWhで¥120,666でした
 ので、その差95KWhなので、この家では年間約¥120,000電気料金がかかると設定しました。
★オール電化住宅ではないので、ガス料金もかかります。ガス料金ははっきりした金額がわからないので、
 月平均約¥10,000かかるとして、年間約¥120,000かかると設定します。
★電気料金に年間約¥120,000、ガス料金に年間約¥120,000かかると、年間光熱費は約¥240,000です。
 10年後には約¥2,400,000になります。

13・各電気料金、光熱費の比較

  1年目 5年後 10年後 11年後
創蓄連携システム、設備追加を
しないで払い続ける光熱費
約24万円
約120万円 約240万円 約264万円
創蓄連携システムを導入しないでオール電化にする電気料金
約17万円 約85万円 約170万円 約187万円
創蓄連携システムを導入して
オール電化にする電気料金
約6万円 約30万円 約60万円 約72万円?

【注意するポイント】
1、固定価格買取制度の期間が10年間ということ。
2、電気料金もガス料金も変動すること。(価格の上昇が予想されます)

まとめ・・・

・以上のデータを踏まえ、長い目で見て創蓄連携システムを導入するメリットはたくさんありました。しかし
 年間のデータを取り終えても、いくつもの課題があります。この家庭でのデータであり、各家庭での条件は
 様々だからです。そして太陽光発電設備を導入できるかどうかも、屋根の向きや角度、障害物の有無など
 あります。この家庭では3.9KWのシステムを好条件で設置することができましたが、その結果の一つのデータに
 過ぎないのです。

固定価格買取制度や、設備投資にかかる費用も大きな要因になります。売電価格は年々減ってきています。
 売電価格が安くなる大きな理由は、設置コストも安くなっていて普及しやすい条件になってきたからです。
 それでも数百万円する設備を簡単には導入できないと思います。売電価格や、ZEHなどの補助金に振り回されて
 急いで決める必要は決してないのです。導入するしないで、金額の差は明確になりました。あとは、それぞれの
 家庭で消費されるエネルギーをどう考え行動するかによって、シュミレーションとは異なる良い結果を作る
 ことができるからです。そのためにも、この設備を導入するときに、固定価格買取制度に振り回されないで
 しっかりと検討する十分な時間的余裕が必要だと感じています。

・日本のエネルギー問題や、地球全体の環境問題は無視することのできない状態にあります。エネルギー
 現段階では輸入に頼るしかないのです。原子力発電がなくなることはないかもしれません。しかし原子力発電に
 頼ることもできません。家庭で消費される電気が、太陽からの自然エネルギーで作られ、家庭で消費され、
 足りないエネルギーだけを購入することが日本全体に広がれば、設置コストももっと安くなるはずです。

・最後に・・・弊社は既存住宅のZEHビルダーです。既存住宅のZEH化は非常に難しいと感じております。
 ZEHの絶対条件に「太陽光発電設備の導入」があります。ZEH化にする一番難しいと感じたことは、やはり
 コストがかかってしまうからです。絶対条件の外皮性能の向上と太陽光設備、高効率設備の導入はコストの
 問題も、またZEHの条件を満たす数値になるかの問題もあります。しかし、国が進めている方針と、H29年度
 も補助金がある(前年度と同じ金額ではありません)ということは、少しずつ製品や商品の単価が安くなって
 いるはずです。そして補助金がなくなっても推進されていく事業ですから、ZEH化にすることも決して慌てて
 導入する必要がないのです。現段階では、Panasonicの「創蓄連携システム」は自分の知る限りでは1番だと
 思いますが、もっと良い商品もあるかもしれません。その家庭にあったシステムはたくさんあると思います。
 各それぞれの家庭に合う最高の商品を提供し、ZEHも含め長い期間喜ばれる事業に少しでも多く関われる企業
 として成長していきます。。

H29年 1月 (12月20日~1月19日の33日間)売電量98KWh 売電価格¥3,234
H29年 2月 (1月20日~2月20日の31日間) 売電量217KWh 売電価格¥7,161
H29年 3月 (2月20日~3月21日の30日間) 売電量208KWh 売電価格¥6,864
H29年 4月 (3月22日~4月19日の29日間) 売電量241KWh 売電価格¥7,953
H29年 5月 (4月20日~5月22日の33日間) 売電量334KWh 売電価格¥11,022
H29年 6月 (5月23日~6月19日の28日間) 売電量281KWh 売電価格¥9,273
H29年 7月 (6月20日~7月20日の31日間) 売電量225KWh 売電価格¥7,425
H29年 8月 (7月21日~8月21日の32日間) 売電量92KWh  売電価格¥3,036
H29年 9月 (8月22日~9月20日の30日間) 売電量157KWh 売電価格¥5,181
H29年 10月 (9月21日~10月20日の29日間)売電量146KWh 売電価格¥4,818
H29年 11月(10月20日~11月20日の32日間)売電量168KWh 売電価格¥5,544
H29年 12月(11月21日~12月20日の29日間)売電量154KWh 売電価格¥5,082
H30年 1月 (12月20日~1月21日の33日間)売電量168KWh 売電価格¥5,544
H30年 2月 (1月22日~2月19日の29日間) 売電量232KWh 売電価格¥7,656
H30年 3月 (2月20日~3月21日の30日間) 売電量177KWh 売電価格¥5,841
H30年 4月 (3月22日~4月18日の28日間) 売電量256KWh 売電価格¥8,448
H30年 5月 (4月19日~5月21日の33日間) 売電量322KWH 売電価格¥10,620
H30年 6月 (5月22日~6月19日の29日間) 売電量211KWh 売電価格¥6,963
H30年 7月 (6月20日~7月19日の30日間) 売電量187KWh 売電価格¥6,171
H30年 8月 (7月20日~8月20日の32日間) 売電量191KWh 売電価格¥6,303
H30年 9月 (8月21日~9月19日の30日間) 売電量99KWh  売電価格¥3,267
H30年 10月(9月20日~10月18日の29日間)売電量107KWh 売電価格¥3,531