エアコンクリーニングの必要性
・夏に冷房をして部屋を涼しくするエアコンは、お部屋の暑い空気を室内機に取り込み、熱の部分だけを取り除き
取り除かれた空気を部屋に送り返しています。部屋の空気を取り込むので、当然ほこりも吸い込んでしまいます
し、お部屋の環境で空気中に含まれるものも吸い込んでいます。
・ご家庭のエアコンの全面パネルを引っ張ると、フィルターが入っていてそのフィルターでホコリの浸入を
防いでいます。使用前にはそのフィルターのほこりを掃除することは、みなさんよくやられていると思います。
☆フィルターのほこりを取ることは大切で、ほこりにより空気を取り込めないと、熱交換する空気が少ないので
部屋に送り出す涼しい空気も少なくなってしまうのです。
暑い空気を冷たい空気にする熱交換する場所が室内機の内部に組み込まれている熱交換器(アルミフィン)です。
・フィルターを通過した暑い空気は熱交換器を通り、熱だけを奪われます。その時にアルミフィンの部分に水滴が
発生します。その水滴は熱交換に必要な冷媒とは違う配管(ドレン管)によって屋外に排出されます。
・この水滴がカビの原因です。アルミフィン、空気を循環させるファンの部分にもこの水滴が原因でカビが
発生してしまいます。発生してしまったカビを掃除する機能はありません。
※お掃除機能付きエアコンは、フィルターについたほこりを自動で掃除してくれる機能であり、エアコンの内部、
アルミフィンの部分やファンの部分は掃除してくれません。
※カビの発生を防ぐ機能として、標準タイプにもついている機能(内部クリーン)があります。
今回はこのアルミフィンについてしまったカビの掃除も含めたエアコンクリーニングを紹介します。
1.エアコン室内機のカバーを外します。ビスで数か所止まっていますので、それらを外していきます。
2・プラスチック部分を乾拭きし、その後水拭きをします。
3.水が漏れそうな部分を養生テープで蓋をします。
4.水に濡れてはいけない部分や電装部分をビニールで養生します。
5.水が部屋に飛び散らないように、専用の袋でエアコン全体を覆います。
6.アルカリ洗剤をアルミフィンの部分に吹きかけ、噴霧器で洗浄します。
7.アルミフィンを洗浄した水はドレン管と通り外部に排出されます。
8.ファンの部分はファンを回転させながら吹きかけて洗浄します。
9.エアコンを覆っていた専用の袋から、ファンの部分の水を集めていきます。写真の黒い粒がカビです。
10.ファンの部分を洗浄した水はバケツに集められます。水はカビや汚れで黒いです。
11.洗浄完了です。洗浄前黒かったアルミフィンはカビや汚れがとれてピカピカになりました。
まとめ・・・
今回紹介したエアコンは標準タイプのルームエアコンです。お掃除機能が付いていると、その機能を外して洗浄
しなければいけず、それには技術的な部分と知識が必要となり、専門の方やメーカーに依頼して洗浄することに
なります。
使用頻度の多いエアコンは1年に1回はエアコンクリーニングをおすすめします。カビの含んだ空気はいくら涼しい空気でも気持ちの良いものではありません。
エアコンについている機能をしっかりと利用して、まずカビの発生を防ぐこと、そして定期的にクリーニングを
することで、エアコン本体に負荷をかけず、長く快適に使用することが出来ます。