ZEHへの取組み
・新築住宅を対象としたZEHの定義は明確化されてきました。今後建てられる住宅に対して、要件を満たした
住宅に対して、国、県等からの補助金を受けられます。
・1次エネルギー消費量の削減が大きな目標となる中、新しい住宅のZEH化への対応も含めて、既存住宅の
ZEH化も必要なことです。
・既存住宅は経年劣化により、改修を検討しなければいけない事態があります。「まとめて改修するか」
「部分的に改修するか」はお客様の事情によると思います。
☆「ZEH」に改修するには「まとめて改修する」+「再生可能エネルギーの導入」+「高効率設備の導入」
等、多くの条件があります。
☆この条件をクリアするにあたり、コスト面で考えると多額の資金が必要になります。。。
現段階の状況
・住宅の改修や太陽光発電設備の導入のとき、弊社では電気設備工事の提案も含めていました。
例えば…
1・部分的な改修時(クロスの貼り替え等)には電気設備の追加の提案。
2・比較的広範囲の改修時には、電気設備回路の改修、LAN設備や追加設備の提案。
3・太陽光発電設備導入時には、蓄電設備、HEMSの導入の提案。
4・HEMS導入後の運用状況と成果の報告。
5・オール電化住宅のメリットの説明。
直面する問題点(上記1から3について)
1・部分的な改修では、電気回路全てを変更することができない。見えるもの(スイッチ、コンセント等)
しか変えられず、追加設備の導入にも限界がある。
2・住宅の1階と2階の電線や配管のルート確保が難しい。改修に伴い、多くの専門職を必要とするため
工程の調整、人件費の削減が難しい。関わる職方の工事内容の理解度が低い。
3・設備導入のイニシャルコストがかかりすぎる。現在、太陽電池モジュールに関してはかなり低価格を実感
することが出来るが、蓄電池の価格は高額だが補助金の恩恵は単体では受けられない。
・既存住宅の電気回路はかなりアバウトな部分が多く、どの回路でどの設備や何の用途に使用しているか
事前に調査しなければ、HEMSでの「見える化」に結びつかない。
☆簡単に説明しましたが、そもそも一般住宅の電気設備に関して「電気設計」という設計者が関わることは
非常に少ないです。多くの電気設備はその工事に関わる会社もしくは電気工事士の設計施工があります。
そのため、生活したときの不具合とZEH化するための問題が多くなります。
※既築住宅の抱える電気設備の問題。
・昔と今では生活スタイルは大きく変わりました。電気を使用する機器も増え、居室1つにエアコンが付く
ことは今では当たり前のことですが、古い住宅は将来を見越しての設計はされておりません。
そのため、使う電気機器は近くにあるコンセントで対応することが現実的に非常に多いです。
・一次エネルギー消費量を削減する為の4つの設備は「冷暖房設備」「換気設備」「照明設備」「給湯設備」
です。この4つを明確にするためには、それぞれの設備が独立した回路でなければいけません。
・電気設備の改修にあたり、電気設備業者単体では改修が出来ない。(天井や壁の一部解体、復旧、仕上げ
に関してはその専門職に依頼するしかない。)
☆ZEHとZEHビルダー
一般社団法人「環境共創イニシアチブ」(SII)が取扱う補助金は公的な国庫補助金になります。
そのため補助金を受給される方にもいくつかの守らなければいけない決まりがあります。
今年度の補助金の名前は…「平成28年度住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業補助金」
(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス促進事業)
・補助対象:新築住宅の建築主、新築建売住宅の購入予定者、既築住宅の所有者の3つの区分に分けられます。
(弊社の登録区分は「既築住宅の改修」になります。)
・ZEHビルダー:自社が受注する住宅のうち、ZEH(Nearly ZEH)が占める割合を2020年度までに50%以上
とする事業目標を掲げ、一般社団法人「環境共創イニシアチブ」(SII)に申請し、登録された
事業者をいいます。
ZEHビルダーは本事業の申請者が新築または改修するZEHの設計や建築工事を受注する立場と
なり、申請者の手続代行者を兼任することができます。
※弊社は北海道以外の都府県の既築改修のみの工事及び手続代行ができます。
☆ZEH普及への自社目標
・2016年度 住宅改修、太陽光発電設備導入案件、5件中 ZEH化受注1件 完工目標:全体の20%。
・ 〃 〃 、1件 ZEH 申請1件 実績報告:0件。
・2017年度 住宅改修、太陽光発電設備導入案件、8件中 ZEH化受注2件 完工目標:全体の25%。
・ 〃 〃 、0件 ZEH 申請0件 実績報告:0件。
・2018年度 住宅改修、太陽光発電設備導入案件、10件中 ZEH化受注3件 完工目標:全体の30%。
・ 〃 〃 、0件 ZEH 申請0件 実績報告:0件。
・2019年度 住宅改修、太陽光発電設備導入案件、10件中 ZEH化受注4件 完工目標:全体の40%。
・2020年度 住宅改修、太陽光発電設備導入案件、10件中 ZEH化受注5件 完工目標:全体の50%。
今後の目標
・高断熱住宅に関する知識と施工経験を増やす。
・内装工事に深く関わり、その知識と施工内容を把握する。
・設計段階でお客様の要望への理解度と運用時の想定を可能な限り明確化する。
コスト面での目標
・設備に関するコストを下げることを含めて、都度適正な見積りと仕入れ値の交渉を行う。
・かかる人件費を抑えるために、可能な限り多くの職種をこなせるように働きかける。
・上記に伴い、工程の短縮に努める。
・冷暖房設備、換気設備、給湯設備の分野での知識と施工能力の向上を目指す。
・ZEH化に向けた改修の理解を、施工に関わる全ての人が共通理解できる環境をつくる。
普及に関する目標
・新規設備導入時や住宅の改修時には、ZEHへの取組みや内容、提案が出来るようにする。
・運用後の経過報告を自社のHPで公開して、エンドユーザーの理解度を高める。